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スチャダラパー・Boseさんが語る 「phenix」とライブとアウトドア。

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去る4月15日、毎年恒例となった日比谷野外音楽堂でのライブを行ったスチャダラパー。今か今かと開演を待ちわびるファンたちの前に登場した彼らが身にまとっていたのは、各々のカラーに“SDP”のロゴを落とし込んだphenixのハードシェルジャケットだった。3レイヤーに立体裁断といった技術が生きたその本格的なたたずまいは、ラフなスウェット姿で本気と悪ふざけの合間を行き来し、ゆるりとオーディエンスを翻弄するいつもの彼らの姿を思えば少しだけ意外だ。高機能なphenixのアウターのどこに彼らはシンパシーを感じ、袖を通して聴衆の前に立つまでに至ったのか。MCのBoseさんが話してくれたそのエピソードに、彼らのスタイル観と、ステージ上でのハイパフォーマンスの秘訣を垣間見る。

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野音のステージで着たときには、珍しく最後も着てた(笑)

−−先の野音、かなり盛り上がっていましたね。これまで皆さんのライブではハイスペックな衣装というのはあまり見かけなかった気がするんですが、それまで高機能な服をあまり選ばなかったのには何か理由があったんですか?

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photo Kenji Miura

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photo Kenji Miura

「やっぱり着心地ですね。例えば完全防水生地を使ったものとか、機能的なものとかも普段は全然着るんです。だけど、ライブとなると、普段は気に入って着ているものでも、意外と硬さとか形が少しでも気になるとダメなんです。例えばちょっとだけ動きにくいなとか、マイクを持つのに袖が少しだけ長すぎる…とか。そのことが気になっちゃったらもうライブにならなくて。以前もライブのコンセプトに合わせて、ローテク系のスニーカーをみんなで揃えて履いたりしたんですけど、それの履き心地が合わなくて、ライブに全然集中できなくなっちゃったり。僕にとって一番の理想は、衣装のことを忘れられる状態なんです」。

−−その点で、phenixは今までのハードシェルと着心地が違ったんですか?

「そうですね。シルエットというか、本当に着ててまったく違和感のないサイズ感だったのと、生地の触り心地もよかったんですよね」。

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−−Boseさんが着られていたジャケットのシェルはphenixのオリジナル素材なんです。

「あ、そうなんだ。防水だけどやわらかめだし、汗かいても全然蒸れないんだよね。だからステージ上で着ていても暑くないの。この間の野音では珍しくライブの最後も着てましたね(笑)。マキタスポーツが観に来てくれてたらしいんだけど、終わった後にメールが来て“今回の野音は、体感温度がちょうど良かったです! 内容的にもアツすぎなくて”って。それって、彼にとってはすごいほめ言葉らしいんですけど(笑)、パフォーマンスしてる僕らもジャケットのおかげで体感温度がちょうど良かった」。

−−確かにいつもスチャダラパーの皆さんはライブの2、3曲目でアウターを脱がれてるイメージがありますが、そもそもphenixに袖を通したのはどんなきっかけがあったんですか?

「もちろん老舗のスキー・アウトドアウェアのブランドとして知ってはいましたけど、より注意して見るようになったのは、たまたま知り合いがphenixに入ってから。彼とはもう20年以上の付き合いで、僕が好きなものをよく知ってるんですよ(笑)。そういう人のリコメンドだっていうこともあって、自然に入れましたね」。

−−最初に手にされた時の印象はどうですか?

「硬派なスポーツブランドって印象だったけど、このジャケットが着てみたら本当に快適だったから、そうか、こういう方向性もあったのか! って気づかされましたね。特に野外ライブとかフェスだと雨が降ることもよくあるから、まさにジャストなものが見つかった、って。それに僕らは天の邪鬼なところがあるから、こんな言い方しちゃうと失礼になるかもしれないんだけど、このニッチさも良かった(笑)。あまりに誰もが着てるブランドのものばっかりだとつまらないし、こっちはもう本気のアウトドアブランドだから格好もつくしね。そういう部分も含めて今の自分にぴったりハマった感じかな」。

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−−Boseさんはゲーマーというイメージも強くて、アウトドアというキーワード自体が新鮮に感じますが。

「昔から完全にインドア派でした(笑)。若い頃は海で遊んでるヤツとかキャンプしてるヤツとかを良いな…と思いつつ、何だよ、あんなヤツらつまんねぇよ!とかって文句言いながらゲームやってましたね。でも最終的には自分もそういう所に行き出した。行ってみたら、“やっぱ楽しいじゃ〜ん?” みたいな(笑)」。

−−そこのフレキシブルさもスチャダラパーの皆さんらしいですね。

「今回新しく『サマージャム2020』って曲を作ったんだけど、それがまさにそういう内容で。昔、『サマージャム’95』を作った当時は、なんか、こんなことを歌いながらみんなで外に遊びに行ったりしてね? でも行かないけどね? とかってことをずっと歌ってたんだけど。歳もとったし、新しい曲ではやっぱ夏は外がいいっしょ!って歌ってる(笑)」。

−−今ではキャンプもされるようになったと伺いました。

「そうそう。それも子供ができてからだけどね。山に登るのは好きじゃないけど、平らなところは好きなんだよね(笑)。そういうときにもやっぱりphenixのアウターを着て行きます。あ、そのとき穿ける、短パンもphenixで欲しいんだよなぁ。ポケットが大きくて、たくさん物が入るような。短パンって意外とポケット小さいのが多くて、スマホとかサイフが入んなかったりするから」。

−−そのニーズはキャンプ限定ですか? ライブでステージに財布は持っていかないですもんね?

「僕はないけどANIはステージでも持ってたりするかな、大体。ラッパーって『会場に来たそのままの格好でステージに上がって、そのまま帰る』みたいな格好良さもあったりするからね。そう考えるとphenixみたいなアウターをラッパーが着るって理にかなってますよね。全天候型っていうか」。

−−普段着のままっていうのはリアルですよね。

「僕らは昔からそういうスタイルのラッパーたちが好きだったんでしょうね。アメリカの若いラッパーみたいに、ラグジュアリーなものを身につけてる方が今はラッパーらしいのかも知れないけど、僕らが最初好きになったような人たちはTシャツとか短パンでステージに立ってたから。それも一応ちょっといいTシャツに着替えてたりするんだけど、外から見たら一緒じゃん、っていう(笑)」。

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−−ハードシェルジャケットで言えば、ア・トライブ・コールド・クエストとか、そういう時期からですよね? ラッパーがそういうスポーツウェアを積極的に着るようになったのは。

「そうですね。僕らもその辺の時期が原体験ですよ。まずビースティ・ボーイズがいて、彼らのスケーターっぽいファッションだったりとか、どっかの古着?って感じのニューヨークニックスのアイテムが実は意外とこだわりのアイテムだってわかったりとか。それに、Qティップとかデ・ラ・ソウルとか、黒人らしいんだけどその中に独自のオシャレさがある格好とかね。そういう人たちは同世代だし、影響も受けてます。昔は日本に代理店がないブランドも多かったから、ニューヨークに行った時に、“あ、これQティップが着てたやつっぽい!”とか思ってよく買ってましたね」。

−−そうやって皆さんのファッション感やステージ衣装の考え方ができていったんですね。

「衣装って意外と難しくて、わざわざ誂えるほどじゃないけど特別なものにはしたいから、作ったTシャツを着たり、在り物でもメンバーがお揃いで着るってことをしてたんです。それで、このジャケットにもプリントをしてみようって話になって今回初めてやってみたんですけど、その手作りっぽいカスタム感がすごくしっくり来ました。こりゃうまいこといったな、って。で、“これ売ってるんですか?”って聞かれるんだけど、“売ってません”って(笑)」。

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−−でも透湿防水のジャケットにロゴを後からプリントするっていうのはあんまり聞いたことがないですよね(笑)。

「そうかも。やらないよね、普通は(笑)。これまでもコーチジャケットとかにはプリントしてたんだけど、こういう本気の服にプリントするっていうのはまた別の意味があると思う。意外とみんなやらないけど、やればいいのになぁって。素材がいいやつでロゴで主張もできて、出来たら良いに決まってるじゃん、って。勝手にダブルネーム(笑)」。

−−高品質なものをボディとして使うっていう、ある種すごく贅沢ですよね。こじつけかも知れないですけど、ちょっとヒップホップ的なマインドも感じます。

「そうだと思ってます。それに、新しいかなって。プリント屋さんは失敗できないから嫌がってましたけど(笑)。」

−−ちなみに、Boseさんはこの赤いphenixのジャケットを“SDP”ロゴの有り無しで2着持ってると伺ったんですが…?

「そうなんです。これのロゴ無しを着て会場に行って、ロゴ有りに着替えるっていう謎のパターンができてて(笑)。たまに間違ってロゴが入ってる方をそのまま着て帰っちゃったりするんだけど、それくらいこのジャケットが自分には合ってたんだよね」。

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▼オンラインストアリンク
(左から時計回りで)
ANI用:Bergalga 3L Jacket NV
ロボ宙用:Bergalga 3L Jacket BE
Bose用:Stelvio 3L Jacket RD
Shinco用:Cebonner 2.5L JACKET BK
※SDPのロゴが入ったものは非売品となります。

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